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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-01-30

組織化

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 ひとくぎりした処で、歴史を振り返ってみるまでもなく組織化された宗教が人類を分離し、口で言えないほどの混乱と苦悩の原因になった事実に聴き手の注意を向けながら、彼は話すのを途中でやめ、いたずらっぽい微笑みを顔に浮かべた。

「ひとつ冗談を言いましょうか」と彼は口をはさんだ。「この噺は聞いた人もいるかも知れないが、退屈がらないように願います。悪魔と彼の友達が地上を歩いていた。すると前方でひとりの男が屈み込んで何か光るものを地上から拾いあげた。彼は喜色に満ちてそれを眺め、ポケットに納め、意気揚々と歩き去った。友達が尋ねた。『何をあの男は拾ってあんなに様子が変ったんだね?』すると悪魔が答えた。『うん、あの男はな、真理の一片を見つけたのさ』『何だって!』と友達が叫ぶ。『あんたにとっては都合が悪いんではないかね?』『一向に』と悪魔はずるそうに答える。『組織化する手助けをしてやるからさ』」


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】