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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-03-24

すべてを一つに編んでいる関係の網の目

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 ヴァルナ川を渡りながら私はいった。

「つまり、宗教は解決法の一部ではなく、問題の一部だということでしょうか」

「ありがとう、先生」。クリシュナムルティーはいった。「あなたは会話に集中していました。あなたのいうとおりです。いかなる教義、教条、哲学的知識、心理的技巧、イデオロギー、儀式、神学的制度をもってしても、真理を悟ることはできません。真理は、関係の網の目の中で、一瞬一瞬に経験されるものなのです」

「関係の網の目、とは何でしょう」と私は尋ねた。

「あなたは世界であり、世界はあなたである、ということにお気づきでしょうか? 世界はあなたや私から分離してはいません。私たちすべてを一つに編んでいる関係の共通の糸があるのです。私たちは皆、深い部分で完全につながっています。表面的には、物事は分離しているように見えます。異なる生物種、異なる人種、異なる文化、異なる肌の色、異なる国籍宗教や政治などです。よくよく見てみれば、私たちは皆、生命の偉大なタペストリーの一部だということが分かるでしょう。自分はこの関係の偉大な模様の一部だということが理解できれば、国家間、宗教間、政治制度間の対立は終わりを迎えるでしょう。対立は無知から生まれます。すべての生命は相互につながっているということに無知だからこそ、我々は互いに支配しようとするのです。私たちの存在は関係に基づいているということを理解していないからこそ、社会は分裂するのです。関係は、私たちすべてがその上に立つ基盤なのです」


【『君あり、故に我あり 依存の宣言サティシュ・クマール/尾関修、尾関沢人〈おぜき・さわと〉(講談社学術文庫、2005年)】


君あり、故に我あり―依存の宣言 (講談社学術文庫)