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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-04-30

あなたは休みない活動の只中で腐敗してゆく

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「しかし私は、ただじっと坐ったまま、腐っていくわけにはいきません!」

 あなたは今、あなたの休みない活動の只中で腐敗しつつある。そしてもしも、自己修養に余念のない隠者のように、あなたがただじっと坐りながら、内面的には欲望で、あるいは野心と羨望のあらゆる恐怖で燃えていれば、あなたは衰弱し続けることだろう。腐敗は体面とともに生まれる、というのが真相なのではあるまいか?


【『生と覚醒のコメンタリー 4 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー〈4〉クリシュナムルティの手帖より

2010-04-29

究極の生

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 世界のすべての〈教師〉は、生の成就であるあの〈生〉に到達したのだと私は思います。ゆえに、すべての生の極致であるその〈生〉に入る者は誰であれ、【その事実によって】、仏陀キリスト、ロード・マイトレーヤになるのです。なぜなら、そこにはもはや区別がないからです。ですから、それはそうした存在者たち以上だと私が言う時、それは、普通の個人の観点から見て「それ以上」なのです。(1928年ロンドンでのインタビュー)


【『白い炎 クリシュナムルティ初期トーク集』J.クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモスライブラリー、2003年)】


白い炎―クリシュナムルティ初期トーク集

2010-04-28

積極的な教えが恐怖に連続性を与える

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 人は既知なるものの中に飛び去るのだが、既知なるものとは信念、儀式、愛国心宗教的教師たちの慰藉的な決まり文句、司祭たちの確信、等々である。これらは順次、人と人との間に葛藤を引き起こし、それゆえ問題は、ある世代から別のそれへと引き継がれていく。もし人が問題を解決しようとするなら、人はその根源を究明し、そして理解しなければならない。この、いわゆる積極的教え、共産主義を含む諸宗教の、「これこれを考えるべきこと」式の教えは、恐怖に連続性を与える。それゆえ、積極的教えは破壊的なのである。


【『生と覚醒のコメンタリー 3 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー〈3〉クリシュナムルティの手帖より

2010-04-27

世界の混乱が依存心を強める

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 世界のいたるところで、ますます多くの党派が結成されたり、たくさんの「主義」が引きも切らずに生まれております。なぜかといえば、混乱が増大すればするほど、私たちはますますこの混迷から救い出してくれるような指導者や組織を渇望するからなのです。それであなたは宗教書を求めたり、最も新しい指導者に頼ったりするわけです。さもなければ、左派のものであれ右派のものであれ、とにかく問題を解決してくれそうな一つの方式に従って行動したり反応したりするのです。まさにこういうことが現に起こっています。


【『自我の終焉 絶対自由への道』J・クリシュナムーティ/根木宏、山口圭三郎訳(篠崎書林、1980年)】


自我の終焉―絶対自由への道

2010-04-26

蝋燭の下は暗い

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 他のある者はまわりにやって来て、私は本物ですよとささやいてくれましたが、彼らは老いており、心はそこにないにもかかわらず、古い習慣を棄て去れないのです。蝋燭の下は暗闇ですが、アディヤールはまさにそうです。(エミリー夫人宛ての手紙)


【『クリシュナムルティ・実践の時代』メアリー・ルティエンス/高橋重敏訳(めるくまーる、1988年)】


クリシュナムルティの生と死

2010-04-25

無価値なものを変革せよ

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 内側には絶え間ない動揺があるにちがいありません。自分の前に常に鏡を置きなさい。そして、もしあなたが自らのために創り上げてきた理想に照らして無価値なるものが見えるなら、それを変えなさい。(星の教団時代の講話)


【『クリシュナムルティ・目覚めの時代』メアリー・ルティエンス/高橋重敏訳(めるくまーる、1988年)】


クリシュナムルティ・目覚めの時代 クリシュナムルティの生と死

2010-04-24

善の行動には「私」がない

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 善の行動には本質的に、自我、すなわち〈私〉がありません。それは礼儀正しさや他の人に対する思いやりのなかに、清廉さを失うことのない柔軟性のなかに、あらわれます。ですから行動は、途方もなく大切になります。行動は、あっさり片づけることのできるような気軽な出来事ではありません。高尚な精神の遊び道具でもありません。行動はあなた方の存在の深みから生じるものであり、あなた方の毎日の生活の重要部分なのです。(15th September 1978)


【『学校への手紙』J・クリシュナムルティ/古庄高〈ふるしょう・たかし〉訳(UNIO、1997年)】


学校への手紙

2010-04-23

思考の終焉

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「言い換えれば、あなたは、知恵があるためには思考が終らねばならない、とおっしゃっているわけですね。しかし、いかにして思考を終らせたらよいのですか?」

 いかなる種類の規律、訓練、強制によっても、思考の終焉はない。思考者は思考であり、そして彼は、彼自身に作用を及ぼすことはできない。作用するとしたら、それは単なる自己欺瞞にすぎない。彼は【即】思考であり、彼は思考と別個のものではない。彼は、彼が異なっていると思いこみ、似ていないふりをするかもしれないが、しかしそれは、それ自身に永続性を与えようとする思考の狡猾さにすぎないのだ。思考が思考を終らせようと試みるとき、それは単にそれ自身を強めるにすぎない。どうあがこうと、思考はそれ自身を終わらせることはできない。このことの真理が悟られるときにのみ、思考は終わる。あるがままの真理を見ることの中にのみ自由があり、そして知恵は、その真理の知覚である。あるがままは決して静止的でなく、そしてそれを受動的に注視するためには、あらゆる蓄積物からの自由がなければならない。


【『生と覚醒のコメンタリー 2 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー―クリシュナムルティの手帖より〈2〉

2010-04-22

〈私〉は私に完全な安定を与えてくれる

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K――自らを欺いてきたのは、いったいなぜでしょうか。


S――イメージ、力。


K――いや、それよりずっと根深いのです。なぜ人間は心理的安定に重きを置いてきたのでしょうか。


S――われわれは、それが安定のあり場所だと考えているようです。


K――いや、それをさらに調べてごらんなさい。〈私〉が最も重要です。


S――なるほど。それは同じことです。


K――いや、〈私〉です。私の地位、私の幸福、私の金銭、私の家、私の妻――〈私〉です。


B――〈私〉。そうです。そして各々が、自分は全体の精髄(エッセンス)だと感じているのではないでしょうか。〈私〉が、まさに全体の精髄なのです。もし〈私〉がなくなったら、あとは無意味になってしまうだろうと感ずることでしょう。


K――それが、要点のすべてです。〈私〉は私に完全な安定を与えてくれるのです。心理的に。


【『生の全体性』J・クリシュナムルティ、デヴィッド・ボーム、デヴィッド・シャインバーグ/大野純一、聖真一郎〈ひじり・しんいちろう〉(平河出版社、1986年)】


生の全体性

2010-04-21

皮相的な関心が堕落を招く

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 われわれは、他人がわれわれをどのように思っているかが気掛かりなので、しきりに他人のことを何もかも知りたがるのである。そしてここから、粗雑または微妙な俗物根性と権威の崇拝が生まれるのだ。こうして、われわれは、日増しに外面化していき、内面的には空虚になってしまうわけである。そして外面化すればするほど、それだけより多くの感覚と気晴らしが必要となり、そしてこれが、決して静謐(せいひつ)でない精神、探究と発見ができない精神を生み出すのである。


【『生と覚醒のコメンタリー 1 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー―クリシュナムルティの手帖より〈1〉

2010-04-20

「昨日」は「観察者」である

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 別の言い方をしてみましょう。

 人は過去に生きています。あらゆる知識は過去のものです。

 人はそこ、起こったことのなかで生きます。

 人生は起こったことのなかにあるのです――「私であったもの」と、そこから生ずる「私がなるであろうもの」とのかかわりをもつ起こったことのなかに。

 人の生というのは、本質的に昨日に基づいているのですが、「昨日」というのは、私たちを感受性の鈍いものにし、私たちから汚れのなさや感じやすさという能力を奪うのです。

 ですから「昨日」は「観察者」なのです。

「観察者」のなかには、意識はもちろんのこと、無意識からなるあらゆる層もあります。

 人類全体が、私たちひとりひとりのなか、意識と、より深い層である無意識双方のなかにあるのです。

 人というのは何千という年月の結果です。

 私たちひとりひとりのなかに深くとどめられたその年月とは――そのなかを探り、そのなか深くに入りこむ方法を知っていれば見いだせるように――過去の全歴史、全知識なのです。

 だからこそ、自己認識が非常に重要なのです。(ブランダイス大学での講話)


【『あなたは世界だ』J・クリシュナムルティ/竹渕智子〈たけぶち・ともこ〉訳(UNIO、1998年)】


あなたは世界だ

2010-04-19

聴衆は一体となった

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 聴き手はひとり残らず黙ったままだった。陽光は部屋に縞をなして流れ込み、無数の微粒子が踊っており、そして全一感があった。その一瞬、時間と空間の区別はなく、あらゆる場所が此処であり、時計の一秒一秒が今であるかのようだった。私が誰で何処にいるかも判らなくなり、私は自分の心中をじっと眺めていた。しかしその眺め方は記憶の泉の方を向く習慣的なものではなかった。それは新しく、途方もなく新しく、そして生き生きとしていた。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ

2010-04-18

教育の目的

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 そこで、この腐った社会秩序の型に服従するのを単に助けるだけが、教育の機能でしょうか。それとも、君に自由を与える――成長し、異なる社会、新しい世界を創造できるように、完全な自由を与えるのでしょうか。この自由は未来にではなくて、今ほしいのです。そうでなければ、私たちはみんな滅んでしまうかもしれません。生きて自分で何が真実かを見出し、智慧を持つように、ただ順応するだけではなく、世界に向き合い、それを理解でき、内的に深く、心理的に絶えず反逆しているように、自由の雰囲気は直ちに生み出さなくてはなりません。なぜなら、何が真実かを発見するのは、服従したり、何かの伝統に従う人ではなく、絶えず反逆している人たちだけですから。真理や神や愛が見つかるのは、絶えず探究し、絶えず観察し、絶えず学んでいるときだけです。そして、恐れているなら、探究し、観察し、学ぶことはできないし、深く気づいてはいられません。それで確かに、教育の機能とは、人間の思考と人間関係と愛を滅ぼすこの恐怖を、内的にも外的にも根絶することなのです。


【『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ/藤仲孝司〈ふじなか・たかし〉訳(平河出版社、1992年)】


子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)

2010-04-17

戦争という関係性

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 まちがいなく、戦争に備えることが将軍の役割であり、戦争を維持することが兵士の役目です。そしてもしも人生がもともとあなた自身と隣人との間の絶間ない闘いであるのなら、そのときには何をおいてもより多くの将軍をお持ちなさい。そのときには、われわれ全員とも兵士になりましょう――事実それが起っていることなのです。


【『クリシュナムルティの教育・人生論 心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性』大野純一著編訳(コスモスライブラリー、2000年)】


クリシュナムルティの教育・人生論―心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性

2010-04-16

精神の奥底を深く調べる

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 精神の奥底を深く調べることに熱心な人は、むさくるしい事務所や工場で働いているときだろうと、単純に余暇を楽しんでいるときだろうと、ゆったりした歩調で山歩きをしながら、あるいは鳥の鳴き声を聞き、雲や木々の美しい眺めに満悦しながらであろうと、状況のいかんを問わず、調べつづけるだろう。他方、労働者は、日常生活のストレスにより多く曝され、神経系を痛めつけられるかもしれないが、しかしなお彼はあらゆる種類の状況に対する彼の心理的反応を観察することができる。登山者が、自然に対する自分の心理的反応を、一人きりで、またゆっくりしたペースで観察できるかぎり、彼は労働者よりも幸福と言えよう。


【『気づきの探究 クリシュナムルティとともに考える』ススナガ・ウェーラペルマ/大野純一訳(めるくまーる、1993年)】


気づきの探究―クリシュナムルティとともに考える

2010-04-15

人類の課題

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 人間の意識に根源的革命を、人間の心理構造に全面的な変容をもたらすことが、絶対的かつ緊急の課題である。


【『私は何も信じない クリシュナムルティ対談集』J.クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモスライブラリー、2000年)】


私は何も信じない―クリシュナムルティ対談集

2010-04-14

君たちは無関心になってしまったのだ

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 君たちは、私がこれまでに見てきたうちでもっとも美しい渓谷のひとつに暮らしている。そこには、特別な雰囲気がある。ことに、夕方や朝とても早くに、ある種の沈黙が渓谷に行き渡り、浸み透っていくのに気づいたことはないだろうか。このあたりには、おそらく世界でももっとも古い丘があって、まだ人間に汚されていない。外では、都会だけではなくそこら中で、人間が自然を破壊し、もっとたくさん家を建てようと木を切り倒し、車や工業で大気を汚染している。人間が動物を滅ぼそうとしているのだ。虎はほとんど残っていない。人間があらゆるものを滅ぼそうとしている。なぜなら、次々と人間が生まれ、より多くの住むところが必要になっているからだ。しだいしだいに、人間は世界中に破壊の手を広げつつある。そして人は、こうした谷──人はわずかしかおらず、自然はまだ汚されておらず、いまなお沈黙と静謐(せいひつ)と美のある谷にやって来ると、ほんとうに驚いてしまうのだ。ここに来るたびに、人はこの土地の不思議さを感じるけれども、たぶん君たちはそれに慣れてしまったのだろう。君たちは、もう丘を見ようとはしないし、もう鳥の声や葉群(はむれ)を吹き抜ける風の音を聞こうとはしない。そんなふうに、君たちは、しだいに無関心になってしまったのだ。


【『英知の教育』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1988年)】


英知の教育

2010-04-13

世界の凄まじい混乱と暴力

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 この世の中は混乱と暴力ですさまじいものになっていて、「社会改革」、「異なる真実性」、「人間の偉大な自由」などを求めてさまざまな反乱が起きています。あらゆる国、あらゆる地方で平和の旗のもとに暴力がふるわれ、真理の名のもとに暴君と貧困があり、多くの人びとが飢えています。そしてその暴政のもとに抑圧と社会不正が行なわれ、戦争、徴兵懲役拒否などがあり、憎しみは正当化され、あらゆる現実逃避が生活の標準として認められています。これらすべてに気づくと、人は、その行動、思考、遊びに混乱を感じ、迷います。「どうしたらよいのだろうか? 活動家の仲間に入るべきか。精神的孤独の中に逃げ込むべきか。古い宗教観念に戻るべきか。新しい組織をつくるべきか。個人的な先入観や好みを維持し続けるべきか」と考え、いかにしたら別の人生を送れるかを知りたがるのです。(1970年7月16日)


【『英知の探求 人生問題の根源的知覚』J・クリシュナムーティー/勝又俊明訳(たま出版、1980年)】


英知の探求 人生問題の根源的知覚

2010-04-12

絶対的な基準が機械的な反応を生む

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 われわれが生活と呼ぶ不断の戦いにおいて、われわれは自分たちが育った社会、それが共産主義社会であれ、いわゆる自由社会であれ、それにしたがって行動の基準を確立しようとする。そして、ヒンズー教や回教もしくはキリスト教、あるいはわれわれがたまたま関係する他の宗教といった伝統的存在の一部としてその行動基準を受けいれるのである。また、何が正しい行為で何が間違った行為であるか、そして何が正しい思想で何が間違った思想であるかを誰かに教わり、それを一つの絶対的基準として遵奉するが、その場合、すでにわれわれの行動と思考は型にはまったものになり、あらゆるものに対して機械的な反応しかできなくなる。このことは、われわれ自身の中にきわめて容易に見出すことができるのである。


【『自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法』クリシュナムーティ著、メリー・ルーチェンス編/十菱珠樹〈じゅうびし・たまき〉訳(霞ケ関書房、1970年)】


自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法

2010-04-11

我々は隣人と違っていることを恐れる

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 安楽の問題を追及して、私たちは葛藤が少い静かな片隅を見出す。そしてこの一角から飛び出ることを恐れるようになる。人生を恐れ斗いを恐れ、新しい経験を恐れて、冒険的精神を失うのである。私たちの社会で行われている躾けとか教育というものは、私たちが隣人と違っていることを恐れさせ、社会のしきたりに反逆して考えぬくことを恐れさせ、間違った権威と伝統を尊敬させるという役割を果たしている。


【『道徳教育を超えて 教育と人生の意味』クリシュナムーティ/菊川忠夫、杉山秋雄訳(霞ケ関書房、1977年)】


道徳教育を超えて 教育と人生の意味

2010-04-10

私達の精神は規制されている

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 私達の精神は規制されています──これは明白な事実です。ある特定の文化や社会により規制され、様々な経験に影響され、人間関係の軋轢により、また経済的・気候的・教育的原因により、更には宗教的統一性などによっても制約されています。私達の精神は恐怖を感じ易くできていて、出来ることならこの恐怖を避けようとします。しかし、この恐怖という全体的性格と構造とは、全面的かつ完全には解消することのできないものなのです。そこで私たち(ママ)の問題は、《このように重荷を背負わされた心は、その束縛ばかりでなく恐怖自体をも完全に解消できるか?》という問いになります。けだし、私達に隷従を受容せしめるのは恐怖なのですから。


【『自由への道 空かける鳳のように』クリシュナムーテイ/菊川忠夫訳(霞ケ関書房、1982年)】


自由への道 空かける鳳のように

2010-04-09

独覚

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 その昔、本というものがなかった時代、教師、グル、弟子といったものがいなかった頃には、そうしたものに頼らない独創的な発見者たちがいたにちがいありません。『バガヴァッド・ギータ』も『バイブル』も他のいかなる本もなかったので、彼らは自分の力で見出さなければならなかったのです。どうやってそれに着手したのでしょう? 明らかに彼らは訓戒に訴えることも、誰か他人の権威を引き合いに出すこともありませんでした。彼らは自分自身で真理を探究し、それを自分自身の心の中の神聖な場所に見出したのです。私たちもまた、自分自身の心の中の神聖な場所に真理を見出すことができるのです。


【『片隅からの自由 クリシュナムルティに学ぶ』大野純一著編訳(コスモスライブラリー、2004年)】

2010-04-08

瞑想は場所を選ばない

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 バスにのっていても

 木漏れ日のさす森のなかを歩いていても

 鳥のさえずりを聴いていても

 妻や子どもの顔をながめていても

 瞑想はおこります


【『瞑想』J・クリシュナムルティ/中川吉晴訳(UNIO、1995年)】


瞑想

2010-04-07

権威を容認することは真理の否定に他ならない

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 人を制約し、条件づける言葉や、表象(シンボル)の受容を全的に否定する者にとって、真理は間接的に受け売りできるようなものではない。〈彼〉はそもそものはじめから、どのようなものであれ、およそ権威を容認することは真理の否定に他ならないと話したはずであり、人はあらゆる文化、伝統、社会道徳の外側に出なければならないと強調したはずである。あなたがそう聞いておられたら、〈彼〉がインド人であるとか、古来の伝統を現在の言葉で語り継いでいるなどとは言わなかったはずだ。〈彼〉は全的に過去ならびに過去の教師、評釈者たちや諸々の理論、公式を否定するものである。


【『クリシュナムルティの瞑想録 自由への飛翔』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(平河出版社、1982年/サンマーク文庫、1998年)】


クリシュナムルティの瞑想録―自由への飛翔 (mind books)

2010-04-06

Kの本を引き裂け

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「真理はあなたのものでも私のでもない。それは国も種族も、人々ももたない。信念も教義もない。私はこのことをうんざりするほど繰り返し話してきた」と彼は言った。しかし討論は解釈ではない、と彼は主張する。「議論し、批判し、徹底して検討しなさい。Kの本を読んで知的にビリビリと引き裂きなさい。または知的にそれに同意しなさい。討論することです。それは解説ではありません」。


【『クリシュナムルティ・開いた扉』メアリー・ルティエンス/高橋重敏訳(めるくまーる、1990年)】

2010-04-05

競争を拒む

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「われわれは、その上で育て上げられるのです。そして思うに、人が梯子を登ったり、その頂上に坐っているかぎり、挫折は避けがたいのです。しかしいかにして人は、この挫折感に打ち勝ったらよいのですか?」

 しごく単純に、登らぬことによって。もしあなたが梯子を見、そしてそれがいずこに行き着くかを知れば、もしあなたがそのより深い意義を理解して、その最初の【こ】にすら足をかけなければ、あなたは決して挫折に陥りえない。


【『生と覚醒のコメンタリー 4 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー〈4〉クリシュナムルティの手帖より

2010-04-04

宗教は盲従である

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 盲従ではなく理解があれば、人々は宗教を結成したりしないでしょう。(1928年ロンドンでのインタビュー)


【『白い炎 クリシュナムルティ初期トーク集』J.クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモスライブラリー、2003年)】


白い炎―クリシュナムルティ初期トーク集

2010-04-03

指導を求めるのは恐怖のはずみである

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「しかし、自分自身、または他人を権威、救世主にすることなく、指導し、または指導されることは可能ではないでしょうか?」

 われわれは、指導されようとする衝動を理解しようとしているところである、違うだろうか? この衝動は何なのだろうか? それは恐怖の結果ではないだろうか? 不確かなので、自分のまわりの一時性を見るので、何か確かなもの、永続的なものを見出そうとする衝動がある。しかしこの衝動は、恐怖のはずみなのだ。恐怖とは何かを理解する代りに、われわれはそれから逃避する、そしてまさに逃避すること自体が恐怖なのである。


【『生と覚醒のコメンタリー 3 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー〈3〉クリシュナムルティの手帖より

2010-04-02

心理的な安全を求めるのは逃避である

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 心理的に、またあらゆる面でこの世界に混乱が起きているとき、私たちは銀行預金とかイデオロギーといったような、ある種の安全という囲いで自分を囲ってしまいます。そうでなければ、お祈りをしたり、教会に通ったりします。しかしこのような行為は、現にこの世界で起こっていることから、実際は逃避しているのです。


【『自我の終焉 絶対自由への道』J・クリシュナムーティ/根木宏、山口圭三郎訳(篠崎書林、1980年)】


自我の終焉―絶対自由への道

2010-04-01

悟りと表現

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 私は、それをはっきりさせようとしています。生から離れるのではなく、もっと豊穣な生に浸ることによって、他の人が渡ってくるための橋をかけようとしています。私は、特に先月あたり、生により偉大な充実性を与えてくれる何かを悟りました。こういったことを表現するのはまことに下手なのですが、ひきつづき表現し語ってゆくことで、よりいっそう明確にしたいと思います……正しく生きるためにできるだけ多くの励みを与えたいのですが、なかなかうまくゆきません。まことに奇妙です。私の熱意は、なくなるどころか反対に激しくなる一方で、私は出ていって大声を出し、変化して幸せに生きなさいと人々を激励したいのです。私が「悟った」もののことを考えれば考えるほど、より明確にそれを言い表わし、橋をかける助けにすることができますが、ほんとうの意味を与えなくてはならないので、それには時間がかかるし、言葉を始終変えてゆかなくてはなりません。言い表わすことのできないものを言い表わすのが、どんなに困難であるかは想像以上です。そして言い表わされたものは真理ではないのです。(エミリー夫人宛ての手紙、1932年3月26日)


【『クリシュナムルティ・実践の時代』メアリー・ルティエンス/高橋重敏訳(めるくまーる、1988年)】