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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-05-31

私はいつなにかを「知る」のでしょう?

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「自分自身」というのはもはや使い古しです。

 人は、その専門家フロイトであろうとだれであろうとかまわないのですが、とにかく他の人から教えられたことを繰り返すだけなのです。

 自分自身を知りたいなら、専門家の目を通して見ることはできません。

 直接自分自身を見なければならないのです。

 いったいどうしたら、「観察者」であることなく自分自身を知ることができるでしょうか?

「知る」ということばで、私たちはなにを意味しているのでしょう?

 ことばのあら探しをしているわけではないのですが――「知る」「知ること」ということばで、私たちはなにを言おうとしているのでしょうか?

 私はいつなにかを「知る」のでしょう?

 私はサンスクリット語を「知っている」、ラテン語を「知っている」と言います。あるいは、私の妻や夫を「知っている」と。

 言語を知ることは、妻や夫を「知ること」とはちがいます。

 私は言語を知るために学びますが、いったい私が妻を――あるいは夫を――知っていると言えるでしょうか?

 私が妻を「知っている」と言うとき、それは私が妻に関するイメージをもっているということです。ですが、そのイメージというのはつねに過去のものなのです。

 そのイメージのせいで、私は妻を見られなくなってしまうのです。

 彼女はすでに変わっているかもしれません。

 だとしたら、私はいったい「知っている」と言えるでしょうか?(ブランダイス大学での講話)


【『あなたは世界だ』J・クリシュナムルティ/竹渕智子〈たけぶち・ともこ〉訳(UNIO、1998年)】


あなたは世界だ

2010-05-30

「一緒に笑えるのはよいことです」

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 笑いの波が聴衆から湧き起こる。「一緒に笑えるのはよいことです」と彼は話し出した。「冗談に対しても――私たち自身に対しても、笑うのはとてもよいことだ。私たちの心には涙が多すぎる。みじめさが多すぎます」

 彼が多数の聴衆の前で話しているのを聞くのは超一流の画家が人間の魂のパノラマ的な絵を自分の言葉で描いているのを見守っているようだった。彼は私たちに意識のシスティン礼拝堂を示しているのだ。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ

2010-05-29

言葉で自分を眠らせてはいけない

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Q――もしもすべての個人が反逆していたなら、世界に混乱が起きるだろうとは思われませんか。


 まず質問を聴いてごらんなさい。なぜなら、ただ答えを待つのではなく、問題を理解することがとても重要だからです。問題は、もしもすべての個人が反逆していたなら、世界は混乱しないだろうか、ということです。しかし、現在の社会には、もしもあらゆる人がそれに対して反逆したなら結果的に混乱するような、完全な秩序があるのでしょうか。それとも、【今】、混乱がないのでしょうか。あらゆるものが美しくて、腐敗していないのでしょうか。あらゆる人が幸せに充分に豊かに生きているでしょうか。人と人が対立していないでしょうか。野心や無慈悲な競争はないのでしょうか。それで、世界はすでに混乱しているのです。それが最初に悟らなくてはならないことです。これが秩序ある社会だと決めこんではいけません。言葉で自分を眠らせてはいけません。ここでもヨーロッパでもアメリカでもロシアでも、世界は腐敗の過程にあるのです。その腐敗が見えるなら、君は挑戦されています。この切実な課題の解決法を見出すようにと挑戦されているのです。そして、この挑戦にどのように応答するのかが重要でしょう。ヒンドゥー教徒仏教徒キリスト教徒共産主義者として応答するなら、その応答はとても限られていて、それではまったく応答にはなりません。ただ、君に恐怖がないのなら、ヒンドゥー教徒共産主義者、資本主義者としてではなく、この課題を解決しようとしている完全な人間として考えるのなら、充分に適切に応答できるのです。そして、君自身がすべてのものに対して、社会がそれに基づいているところの野心的な欲得に対して反逆しなければ、それは解決できません。君自身が野心なく、欲がなく、身の安全にすがりついていないとき、そのときにだけこの挑戦に応答し、新しい世界を創造できるのです。


【『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ/藤仲孝司〈ふじなか・たかし〉訳(平河出版社、1992年)】


子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)

2010-05-23

内なる不和が外に投影されて世界の混乱になる

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 いいですか、皆さん、真理、真実、不可知なるものの祝福を発見するには、自由――皆さん自身および隣人の内なる争いからの自由――がなければならないのです。結局、人間が自分自身の中で争っていないとき、そのときには彼は外面的に争いを好まないものです。内なる不和が外に投影されて、世界の混乱になるのです。結局、戦争はわれわれの日常生活の劇的な結果なのです。そしてわれわれの日常的な生き方に変容が起らないかぎり、兵士、教練、旗への敬礼と、それらに伴う諸々のくだらない事柄がますます増えて、必然的に破壊と混乱をひき延ばすことになるのです。


【『クリシュナムルティの教育・人生論 心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性』大野純一著編訳(コスモスライブラリー、2000年)】


クリシュナムルティの教育・人生論―心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性

2010-05-22

頭脳労働と肉体労働

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 思考活動をあまりともなわない、反復的で機械的な類の肉体労働を行なう人々は、彼らの精神エネルギーの全部ではないまでも多くを自己観察にあてる機会をもつという意味で、たぶんより恵まれている。他方、たえず精神集中が要求される仕事に就いている人は、彼の全面的注意を自己観察に払うことがより困難であることを見出すかもしれない。これは、精神がその注意を一度に一つのことにだけしか集中できないからである。それゆえ頭脳労働者は、ときどき思い出したようにしか自己観察ができない。たとえば、講義を聞き、その内容を理解し、ざっとメモ書きしたりしながら、同時に自分の心理的過程を観察するといった一定の行動を行なうことは、いささか緊張するだろうが、不可能ではない。


【『気づきの探究 クリシュナムルティとともに考える』ススナガ・ウェーラペルマ/大野純一訳(めるくまーる、1993年)】


気づきの探究―クリシュナムルティとともに考える

2010-05-21

世界は我々自身の一部である

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シュアレス●焼身自殺する仏教徒アフリカ人の反乱……


クリシュナムルティ●もちろんそれは皆、われわれ自身の一部です。アジアの手のつけられぬ貧困、いたるところに蔓延する圧政、残虐行為、野心、貪欲、無数の衝突――これらはすべてわれわれ自身なのです。こうしたすべてを念頭に入れれば、われわれがいかに深いレベルで変容を必要としているか、おわかりになるでしょう。


【『私は何も信じない クリシュナムルティ対談集』J.クリシュナムルティ/大野純一訳(コスモスライブラリー、2000年)】


私は何も信じない―クリシュナムルティ対談集

2010-05-20

宗教的なシンボルや儀式は思考の産物

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 私たちが想像力によって創り上げてきたもの、教会の中の様々なシンボルや儀式などはすべて思考の産物です。思考は救世主インドの寺院、そして寺院の中に収まっているものを創り上げてきました。神聖と呼ばれているこれらすべてのものを創り上げてきたのは思考なのです。それを否定することはできません。しかし、思考そのものは神聖ではありません。ですから、思考によって神が創り上げられる時、そのような神は神聖ではないのです。では、神聖なものとは何なのでしょう? それは、恐怖や悲しみから人々が完全に自由であり、また、それ自体の英知を伴う愛と慈悲心がある時のみ理解され、現われうるのです。さらに精神がすっかり静まりかえっている時、神聖なものが現われうるのです。


【『変化への挑戦 クリシュナムルティの生涯と教え』J・クリシュナムルティ柳川晃緒〈やながわ・あきお〉訳、大野純一監訳(コスモスライブラリー、2008年)】


英和対訳 変化への挑戦―クリシュナムルティの生涯と教え

2010-05-13

起こらなければならない革命

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 しかし、もしわれわれが陥っている一連の果てしない不安、葛藤、欲求不満から抜け出すべきなら、これまでとはまったく違った革命、しかも【起こらなければならない】革命がある。この革命は、結局は無用だとわかる理論や観念からではなく、精神それ自体の根源的変容から始まらなければならない。このような変容は、正しい教育と人間の全的発達によってのみもたらしうる。それはつねに思考においてだけでなく、精神全体において起こらなければならない革命である。思考は結局たんなる結果であって、源泉ではない。肝要なことは源泉における根源的変容であって、結果の単なる修正ではないのだ。しかしわれわれは現在、結果や徴候をいじくり回しているだけで、古い思考様式を根絶し、伝統と習慣から精神を解放するところの根本的変化を起こそうとはしていない。この根本的変化こそが、われわれの関心事であり、正しい教育のみがそれを引き起こしうるのである。


【『未来の生』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1989年)】


未来の生

2010-05-09

大地の美しさへの感受性

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 教育とは、ただ本から学び、何かのことを暗記するというだけのことではなく、それがほんとうのことやあるいはうそを言っているかを、見、聞きする術(すべ)を学ぶことである。そういうことすべてが、教育の一部なのだ。試験に合格し、学位を取り、就職し、結婚して定住するだけが教育ではない。それは、鳥の鳴き声を聞き、大空を見、えもいわれぬ樹木の美しさや丘の姿に眺めいり、それらと共に感じ、ほんとうに、じかにそれらに触れることでもある。だが、年を取るにつれて、そんなふうに見、聞きしようとする気持ちが、不幸なことに消え去ってしまう。なぜなら、心配事は増えるし、もっとたくさんのお金、もっといい車、もっと多くの、または少しの子供を持ちたいと思うようになるからなのだ。嫉妬ぶかくなり、野心的で欲ばりで、妬(ねた)みぶかくなり、その結果、大地の美しさへの感受性をなくしてしまうのだ。


【『英知の教育』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1988年)】


英知の教育

2010-05-08

人間の頭脳は古い習慣の中で働き続ける

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 問題は、人間の頭脳はまるで同じ曲を何度も流しているレコードのように、古い習慣の中で働き続けているということです。その雑音(習慣)がある鳴り続けている間は、何も新しい曲を聴くことができません。頭脳は今日まで、一定の方法で考えたり、その文化、伝統、教育に従って反応するように条件づけられてきました。ですから、その頭脳が新しいものを聞こうとしても無理なのです。そこがわたしたちにとって難しいところです。テープに録音されたものは、消して新たに録音することができますが、頭脳というテープに長いあいだ記録されたものを消して新たに録音することは、とても難しいことなのです。わたしたちは、同じ形式、同じ理想、同じ物理的習慣を何度も何度もくり返しているので、何ひとつ新鮮なものがつかめないのです。

 しかし、人間はその古いテープ、古い思考方法、感覚方法、反応方法、無数の習慣を払いのけることができることを私は保証します。本当に注意を払えばそれができるのです。とてもまじめに聞いていれば、聞くことに夢中になり、その真の鑑賞行為が古いものを払いのけます。試してごらんなさい。いや、そうしなさい。


【『英知の探求 人生問題の根源的知覚』J・クリシュナムーティー/勝又俊明訳(たま出版、1980年)】


英知の探求 人生問題の根源的知覚

2010-05-07

自分が発見したものは何一つ存在しない

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 何世紀もの間、われわれは学校の教師や権威者、書物や聖者の教えによって育て導かれてきている。われわれはいう、「あの丘や山や陸地の向うには何があるのでしょうか、本当のことを全部教えて下さい」と、そして彼らから与えられた説明に満足し、教えられたとおりに生きてゆく。だが、その人生は浅薄で、しかも空虚なものにすぎない。われわれはそこで、哀れな中古品(セコハン)人間になりはてる。自分の性向と傾向にしたがうか、あるいは境遇や環境に強制されて、その教えられた言葉を固守して生きてゆくだけである。われわれ人間はあらゆる種類の存在の影響によって生みだされた産物であって、何一つとして新しいものはわれわれの中には存在しないし、われわれ自身で発見したもの、独創的で清新で明確なものは何一つ存在しない。


【『自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法』クリシュナムーティ著、メリー・ルーチェンス編/十菱珠樹〈じゅうびし・たまき〉訳(霞ケ関書房、1970年)】


自己変革の方法 経験を生かして自由を得る法

2010-05-06

反逆的精神と批判的精神

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 幸いにも、人間の問題を何の偏見も持たずに検討してみようと構えている人たちも少数ながら存在している。しかし圧倒的に多数を占める人たちは、義憤や反逆の精神をもたない。いいかげんな態度で世のなりゆきにまかせてしまうと、反逆的精神などというものは死にたえ、生活することがまず第一の必要とあって、批判的精神に完全に終止符が打たれる。


【『道徳教育を超えて 教育と人生の意味』クリシュナムーティ/菊川忠夫、杉山秋雄訳(霞ケ関書房、1977年)】


道徳教育を超えて 教育と人生の意味

2010-05-05

言葉の上の理解では意味がない

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 みなさん、おわかりですか? ゆっくり進みましょう。これは難しいところなのです。安直に「はい、わかりました」と言わない方がいい。「はい」とおっしゃったのなら、みなさんがこの講堂を出る時、実際に恐怖から免れていなければいけないのです。みなさんが「イエス」とおっしゃったのは、みなさんが言葉の上で、知的におわかりいただけたということの合図にすぎません。言葉の上での理解では意味がないのです。みなさんと私は、今朝、ここで、恐怖の問題を検討している、だからみなさんがこの部屋を出られて、完全に恐怖から免れているのでなければいけない。つまりみなさんが、自由な人間、完全に生れ代った人間になることを意味する。明日からではなく今からです。


【『自由への道 空かける鳳のように』クリシュナムーテイ/菊川忠夫訳(霞ケ関書房、1982年)】


自由への道 空かける鳳のように

2010-05-04

世界中の人間が無数の壁に囲まれている

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 しばらくの間、いささか想像を交えて、人間の内なる営為と外なる営為、彼の作り上げたもの、彼の苦闘を明らかにする、そういう観点から世界を展望してみましょう。で、もしあなた方がしばしの間想像を交えてそうできれば、眼前に何が広がっているのが見えますか? 人間が無数の壁(wall)、宗教の壁、社会的、政治的、国家的制約の壁、自分自身の野心、切望、恐怖、希望、安全願望、偏見、愛と憎しみの壁によって閉じ込められているのが見えてくるでしょう。これらの障壁と監獄(prizon)の中に彼は囚われ、世界地図上の色分けされた国境、民族的敵意、階級闘争、文化的集団意識によって制限されているのです。世界中の人間が、自分自身が作り上げた壁によって閉じ込められ、制限されているのが見えます。これらの壁、これらの囲いを通じて彼は感じていること、考えていることを表現すべく努め、それらの内側で彼は喜怒哀楽とともに人生を営んでいるのです。(カリフォルニアのオーク・グローブでのトーク、1934年


【『片隅からの自由 クリシュナムルティに学ぶ』大野純一著編訳(コスモスライブラリー、2004年)】


片隅からの自由―クリシュナムルティに学ぶ

2010-05-03

瞑想は雨のようなものである

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 いったい どうして

 瞑想が きわめて大切なものになるのでしょうか

 まったく不思議なことです

 瞑想には

 終わりがありませんし

 始まりもありません

 それは ひとつぶの雨のようなものです

 ひとつぶの雨のなかには

 小川があります

 大河があります

 海があります

 滝があります……

 それは

 大地をやしない

 ひとをやしないます

 それがなければ

 大地は 砂漠になってしまうでしょう

 瞑想がなければ

 ハートは 砂漠になり

 不毛の地になってしまいます


【『瞑想』J・クリシュナムルティ/中川吉晴訳(UNIO、1995年)】


瞑想

2010-05-02

真理は現在の中にしか存在しない

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 真理は決して過去にはない。過去の真理は記憶の死灰である。なぜならば、記憶は時間の中にあり、昨日の死灰の中には何の真理もないからである。真理は現に生きたものであって、時間の領域にはない。


【『クリシュナムルティの瞑想録 自由への飛翔』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(平河出版社、1982年/サンマーク文庫、1998年)】


クリシュナムルティの瞑想録―自由への飛翔 (mind books)

2010-05-01

真に自由な精神

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 私の言っていることのどれをも受け入れないでください。彼の論理と、その論理に含まれている微妙さのすべてにつき従いながら、しかし疑問をもち、自分自身の光でありなさい。宗教とは、自分たちの意識でもある自分たちの存在のすべてを、疑いをもって探求することです。もし恐怖があるならば、その場合瞑想はまったく無意味です。探求するには自由な心が肝要であり、恐怖があるとき自由はありません。


【『クリシュナムルティ・開いた扉』メアリー・ルティエンス/高橋重敏訳(めるくまーる、1990年)】


クリシュナムルティ・開いた扉 クリシュナムルティの生と死