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2010-05-29

言葉で自分を眠らせてはいけない

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Q――もしもすべての個人が反逆していたなら、世界に混乱が起きるだろうとは思われませんか。


 まず質問を聴いてごらんなさい。なぜなら、ただ答えを待つのではなく、問題を理解することがとても重要だからです。問題は、もしもすべての個人が反逆していたなら、世界は混乱しないだろうか、ということです。しかし、現在の社会には、もしもあらゆる人がそれに対して反逆したなら結果的に混乱するような、完全な秩序があるのでしょうか。それとも、【今】、混乱がないのでしょうか。あらゆるものが美しくて、腐敗していないのでしょうか。あらゆる人が幸せに充分に豊かに生きているでしょうか。人と人が対立していないでしょうか。野心や無慈悲な競争はないのでしょうか。それで、世界はすでに混乱しているのです。それが最初に悟らなくてはならないことです。これが秩序ある社会だと決めこんではいけません。言葉で自分を眠らせてはいけません。ここでもヨーロッパでもアメリカでもロシアでも、世界は腐敗の過程にあるのです。その腐敗が見えるなら、君は挑戦されています。この切実な課題の解決法を見出すようにと挑戦されているのです。そして、この挑戦にどのように応答するのかが重要でしょう。ヒンドゥー教徒仏教徒キリスト教徒共産主義者として応答するなら、その応答はとても限られていて、それではまったく応答にはなりません。ただ、君に恐怖がないのなら、ヒンドゥー教徒共産主義者、資本主義者としてではなく、この課題を解決しようとしている完全な人間として考えるのなら、充分に適切に応答できるのです。そして、君自身がすべてのものに対して、社会がそれに基づいているところの野心的な欲得に対して反逆しなければ、それは解決できません。君自身が野心なく、欲がなく、身の安全にすがりついていないとき、そのときにだけこの挑戦に応答し、新しい世界を創造できるのです。


【『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ/藤仲孝司〈ふじなか・たかし〉訳(平河出版社、1992年)】


子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)