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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-08-31

真理を学んだ男の話

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 例えば、リシバレーの講話のひとつで、他の人から真理を学ぼうと望んだある男性の態度を軽く揶揄した。

「あるお話をしましょうか?」と彼は若い聴衆の表情を探りながら、目をいたずらっぽくまたたかせた。「ひとりの若者が真理を探るために家を出ました。彼は川岸に住む有名なグルのところに行き、その老人に言いました。『どうか先生、私をあなたの傍らにおいて下さい。あなたから真理を学びたいのです』グルは許可しました。そこで彼はグルの衣服を洗い、食事を作り、その他のどんな必要なことにも老師のために働きました。5年経って、彼は師匠に言った。『私は5年間あなたと一緒に過ごしました。しかし真理が何なのかまだ判りません。そしてあなたからは何も学べませんでした。もしお差支えなければ私はあなたの許を去りたい。多分、別の師をみつけ、真理についてもっと学べると思います』『一向に構わないよ』と老師は言う。『行きなさい』そこでその若者は去っていって何人かのグルを見つけ、そのグルたちからいろいろな魔術を教わったのです。更に5年が過ぎて、彼は最初の老師のことを思い出し、彼の許を訪ねます。『で、何を教わったのかね』と老師。以前の弟子は熱い灰の上を歩くことができること、空中浮揚ができることなどを告げます。『それが全部かね』とグルは尋ねる。若者は目の前の川を指さし、誇らしげに言う。『私はまた川の上を歩いて対岸まで行けます』『それを習うのに5年もかかったの』と老師は大声を出します。『あそこに、50メートル先に2ペンスで横断できる渡し舟があるじゃないか』」


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ