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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-01-29

幾千人もの人々によって踏みならされてきた道

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 その川の急な堤を昇ってから、緑色の小麦畑のまわりをめぐっている小道を歩いた。この細道は、非常に古い道であった。幾千人もの人々によって踏みならされてきたこの道は、伝統と沈黙にあふれていた。この道は、畑や、マンゴータマリンドの木々、そして廃殿の間をうねり抜けていった。大きな花園が並んでおり、スイートピーの快い香りが空中をにおわせていた。鳥たちは、夜の眠りにつくために巣に帰りつつあった。そして大きな池の上には星々の姿が映りはじめた。その晩、自然は寡黙だった。木々は超然としており、それぞれの沈黙と暗闇の中に引き籠っていた。村人たちがほんの数人、自転車の上でおしゃべりをしながら通り過ぎていった。そして再び、深い沈黙と、あらゆるものがただひとりあるときに訪れる、あの平和があった。


【『生と覚醒のコメンタリー 1 クリシュナムルティの手帖より』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1984年)】


生と覚醒のコメンタリー―クリシュナムルティの手帖より〈1〉