2011-12-06
あなたはどうして他の人々を殺さなくてはいけないのでしょうか?
彼らは核戦争をやめることについて話していますが、戦争すべてを終わらせるということではありません。どうしてですか。人間はどうして自らをこの状態へ陥れてしまったのでしょうか。どうか、これを尋ねることはとても重要です。あなたはどうして他の人々を殺さなくてはいけないのでしょうか。何のため、あなたの国家、民族のため、あなたの特定の集団のためですか。戦争の観念は私たちが受け入れいてきた大きな歴史的過程ですし、それが大きな現実になったのです。
【『知恵のめざめ 悲しみが花開いて終わるとき』J・クリシュナムルティ/小早川詔〈こばやかわ・あきら〉、藤仲孝司〈ふじなか・たかし〉訳(UNIO、2003年)】
2011-12-05
2011-12-04
関係性の働き
クリシュナムルティの教育・人生論 心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性 |
そこで私たちは、私たちの実生活において関係がどのように働いているかを調べてみなければならないのです。結局、私の人となり――私の行為、私の思考、私の感情、私の意思――が、私たちが社会と呼ぶ、自分自身と他人との間の関係をもたらすのです。
【『クリシュナムルティの教育・人生論 心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性』大野純一著編訳(コスモス・ライブラリー、2000年)】
2011-12-03
クリシュナムルティは変化を起こす触媒
キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ |
形式張った儀式はもう終わりで、みんなが再びそれぞれの予定の仕事に取りかかるのだとも受け取れる言葉だった。
しかし、実際には反対のことが本当なのだった。その状況下に彼が登場したことで既に私たちの日常生活の構成が変わっていたし、変化を起こす触媒のように私たちの経験の場に深い影響を与えていたのである。
【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモス・ライブラリー、1999年)】
2011-12-02
過去をきれいさっぱり清算し、新たにはじめなければならない
あなたは世界だ |
こうした外部のできごとは、必然的に、自分自身で答えを見いだすことを余儀なくさせます。
人は、外にある権威はいっさい助けにならないことを知ったうえで、過去をきれいさっぱり清算し、新たにはじめなければならないのです。
どんな救済も、どんな宗教上の拘束も、どんな道徳基準も、いっさいなにもなく。
【『あなたは世界だ』J・クリシュナムルティ/竹渕智子〈たけぶち・ともこ〉訳(UNIO、1998年)】
2011-12-01
教育者は生徒のなかに恐怖を呼び起こしてはならない
学校への手紙 |
私たちのすべての学校で、教育者、および生徒に対して責任がある者は、教室であろうと運道場であろうと、あるいは生徒の部屋であろうと、どのようなかたちの恐怖も生じないように気をくばる責任があります。教育者は生徒のなかに恐怖を呼び起こしてはなりません。これは概念的なことではありません。なぜなら教育者自身、単に言葉のうえばかりでなく、「恐怖はそれがいかなるかたちのものであっても、精神を活動不能にし、感受性を破壊し、感覚を縮めてしまう」ということを理解するからです。
【『学校への手紙』J・クリシュナムルティ/古庄高〈ふるしょう・たかし〉訳(UNIO、1997年)】
2011-11-30
恐怖の原因は比較にある
恐怖なしに生きる |
恐怖のひとつの原因は比較でしょうか。つまり自分をだれかと比べるということですか。
そのとおりです。ではあなたは、自分をだれとも比較しないで生きることはできるでしょうか。私の言っていることがおわかりですか。
【『恐怖なしに生きる』J・クリシュナムルティ/有為〈うい〉エンジェル訳(平河出版社、1997年)】