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クリシュナムルティの智慧 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-07-30

クリシュナムルティは師弟関係を否定した

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 彼に随伴することには矛盾があるようにも思えた。彼は精神的指導者であることを強く否定し、弟子は一切とらないと主張していたからである。実際彼は師弟間の本質的関係を力説する古代ヒンズーの伝統の価値を全く否定していた。真理には入門も秘伝もないことを主張し、人は真理を自分自身で、自分のためだけに見つけ出し、自分が自分自身への光であるべきことを説いた。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ

2010-06-28

「数分間、黙って静かに坐っていましょうか?」

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 講話も終わりに近づいた頃、彼は言った。「数分間、黙って静かに坐っていましょうか?」それはあたかも彼が信号を送ったような眺めだった。どの聴衆も、床の上に足を組んで坐っていたが、講話の間中そわそわしていたまだ幼い生徒まで、すぐに凍りついたように動かなくなった。1~2分の沈黙のあと、彼がナマステの挨拶で手をあげると、生徒たちは我先に立ち上がり、声高くおしゃべりしながら四散してしまった。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ

2010-05-30

「一緒に笑えるのはよいことです」

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 笑いの波が聴衆から湧き起こる。「一緒に笑えるのはよいことです」と彼は話し出した。「冗談に対しても――私たち自身に対しても、笑うのはとてもよいことだ。私たちの心には涙が多すぎる。みじめさが多すぎます」

 彼が多数の聴衆の前で話しているのを聞くのは超一流の画家が人間の魂のパノラマ的な絵を自分の言葉で描いているのを見守っているようだった。彼は私たちに意識のシスティン礼拝堂を示しているのだ。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ

2010-04-19

聴衆は一体となった

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 聴き手はひとり残らず黙ったままだった。陽光は部屋に縞をなして流れ込み、無数の微粒子が踊っており、そして全一感があった。その一瞬、時間と空間の区別はなく、あらゆる場所が此処であり、時計の一秒一秒が今であるかのようだった。私が誰で何処にいるかも判らなくなり、私は自分の心中をじっと眺めていた。しかしその眺め方は記憶の泉の方を向く習慣的なものではなかった。それは新しく、途方もなく新しく、そして生き生きとしていた。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】


キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ

2010-03-25

自由が瞑想の扉を開く

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 私が彼の言葉や声の調子に聴き惚れていたとき、彼の発言のすべてが真理で、実在の正確な描写に見えた。しかも彼は繰り返し「言葉はその実体ではない。描写は描写されたものではない」と言っているのだ。あたかも心の中の扉が開いたようなものだった。そして私は息も止まるほど美しく、広大で境界もない風景を見ていたのである。

「そして、私が世界であり、それと別ではなく、私の恐怖を観察し、それから自由になることが出来るとき、多分瞑想が戸を開く」彼の言葉はまわりと共鳴して、おごそかな歌のように響いた。


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】

2010-02-13

笑いは真面目さの一部である

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「冗談ならいくつも知っている。良い冗談で野卑なのではないのをね」楽しい雰囲気が静まるのを待って彼は気軽に付け加えた。「笑いは真面目さの一部です。自分自身を本当に笑い、はっきりと真剣に自分をみつめる。それでいて笑いを忘れない!」


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】

2010-01-30

組織化

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 ひとくぎりした処で、歴史を振り返ってみるまでもなく組織化された宗教が人類を分離し、口で言えないほどの混乱と苦悩の原因になった事実に聴き手の注意を向けながら、彼は話すのを途中でやめ、いたずらっぽい微笑みを顔に浮かべた。

「ひとつ冗談を言いましょうか」と彼は口をはさんだ。「この噺は聞いた人もいるかも知れないが、退屈がらないように願います。悪魔と彼の友達が地上を歩いていた。すると前方でひとりの男が屈み込んで何か光るものを地上から拾いあげた。彼は喜色に満ちてそれを眺め、ポケットに納め、意気揚々と歩き去った。友達が尋ねた。『何をあの男は拾ってあんなに様子が変ったんだね?』すると悪魔が答えた。『うん、あの男はな、真理の一片を見つけたのさ』『何だって!』と友達が叫ぶ。『あんたにとっては都合が悪いんではないかね?』『一向に』と悪魔はずるそうに答える。『組織化する手助けをしてやるからさ』」


【『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモスライブラリー、1999年)】