学びと英知の始まり |
質問者●感傷には、なぜか自己欺瞞的な要素があります。
クリシュナムルティ●ええ、その通りです。感傷は冷酷になります。感傷は、有効だが残忍になりうるのです。
【『学びと英知の始まり』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1991年)】
学びと英知の始まり
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クリシュナムルティ●話しあってごらん。私は、君たちの代わりに答えを言いません。
クリシュナムルティ●責任とは、仕事や環境や周囲の出来事に適切にこたえることなのです。人は、自分の最高の能力で応えなくてはなりません。それが「責任」という言葉の意味です。その言葉にどれほど多くのことが含まれているか、わかりましたか?
クリシュナムルティ●私たちのほとんどは、頼るべき人、励ましてくれる人、私たちに「よくやっているね。これからもしっかりがんばりなさい」と声をかけ、怠けていたら少し後押しをし、無関心になっていたら発奮させ、眠くなったら揺すり起こしてくれる人を求めており、そこで誰かがしだいに権威になっていくのです。これに気づいたことはありませんか?