2011-11-27
精神は記録者、記憶収集者
自由とは何か |
精神は記録者、記憶収集者であり、そして記憶が問いかけによってよみがえらされているかぎり、思考過程が続かざるをえません。が、もし各々の思考が観察され、探られ、充分に吟味され、完全に理解されるなら、そのとき皆さんは記憶が萎みはじめることを見い出すでしょう。ただし、いま話しているのは心理的記憶のことであって、事実的記憶のことではありません。
【『自由とは何か』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1994年)】
2011-01-08
思考過程を減速させる
自由とは何か |
そこで問題は、私たちの思考がそこいら中うろついており、そして当然ながら秩序をもたらすことを望んでいるということです。が、どのようにして秩序をもたらしたらいいのでしょう? さて、高速で回転している機械を理解するためには、それを減速させなければなりません。もし発電機を理解したければ、それを減速させてから調べなければなりません。もしそれを停止させてしまえば、それは死物であり、そして死物はけっして理解できません。そのように、思考を排除、孤立によって殺してしまった精神はけっして理解を持つことはできないのですが、しかしもし思考過程を減速させれば、精神は思考を理解できるのです。
【『自由とは何か』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1994年)】
2010-12-03
思考過程の超越に自由がある
自由とは何か |
皆さんがすべての思考的過程を超越するとき、自由になるのです。そしてそのなかには歓喜があり、創造的な存在があるのですが、これは独善的な人、孤立した人にはけっして理解できないのです。
【『自由とは何か』J・クリシュナムルティ/大野純一訳(春秋社、1994年)】